
面接試験のコツ:ハンデは自主申告
再就職先の会社を探し履歴書を出し、いよいよ「面接」ということになると、少し憂うつになりましょう。多くの人々はどなたにも過去の人生でのマイナス事項があるからです。
つまり、
(あ、再就職、とか、難しいかな。自分の転社はこれで五回目だ。うち2回は三カ月ぐらいで辞めたっけ)
(前の会社で2日ほど無断欠勤して懲戒処分を受けたことがある。どうしようか)
と思い患う人もいるでしょう。
こうしたマイナス事項を持って面接会場へ行きますと、なんとなく表情が暗くなるものです。
(ひょっとしてコイツ、とんでもない悪人ではないか……)
などと、受験企業のトップに思われたら、これはもう合格はありません。
ではどうしたらいいか?
私はむしろ「ハンデは先に申告すること」を提案します。つまり、相手方に質問される前に自分の方から切り出して告白してしまうということです。例えば,
「実は、私、気が短い人でして繭の会社では上司とケンカして飛び出しました。今は反省しして、もうケンカはしないだけの忍耐心を育てました」
とか
「私は,この若さですのに、もう五回も会社を変わりました。本当に恥ずかしい話です。御社へ入れて頂けたら、必ず10年以上は頑張り実績を挙げます!」
と、初めに言ってしまう手です。
このやり方ですと、諺の”捨てる神あれば拾う神あり”ということで、三社に1社ぐらいのトップは、「正直でいいぞ!」という気分になるものです。
人が、自分のハンデに関し素っ裸になって告白する姿は美しいものです。社長だ、部長だ、と今は威張っておりましても、実は皆な人の子です。ご自身の過去にも幾つかのマイナス体験はしているわけです。
そうした人心の機微の分るトップなら、正直な告白振りに好感し合格させるでしょう。
今の面接で多い形は「相手の欠点を衝き、それに対する反応を見る」というパターンです。
つまり、あなたの履歴書を見て、
「なんだ、随分、転職歴が多いな! キミは我慢を知らんな!!」
「前の会社、1年で辞めたなんて腰の軽いヤツやなあ!」
と鋭く批判して来るのです。その批判にオドオドとうつむいてしまったらいけません。堂々と反論するわけです。
ですから、どうせ批判されるなら初めから「言ってみよう」ということです。
ひとつ、この方法も検討して下さい。